『蓄電コンクリート』の社会実装計画を発表 第5回経営者会議で

『蓄電コンクリート』の社会実装計画を発表 第5回経営者会議で MIT-AIZAWAコンソ グローバルにパートナーと実施契約へ 国内は工業会を先行設立 サプライヤー50社を公募   會澤高圧コンクリート(AIZAWA、社長:會澤 祥弘)は、24日、『aNET ZEROイニシアティブ』第5回経営者会議を都内で開催し、米マサチューセッツ工科大学(MIT)とAIZAWAが今年4月に共同で設立した『蓄電コンクリート』研究開発コンソーシアムについて、組織の骨格と当面の運営方針を明らかにしました。   第5回経営者会議の風景   テクノロジーを早期にローンチするため、国内外で8百万米ドルの資金調達に踏み切り、これをテコにMITが基本技術を研究して来たec³(電子伝導性炭素セメント材料)を応用した、電気を蓄えられるスーパーキャパシタ型の「蓄電コンクリート」をおよそ2年程度で社会実装します。コンソーシアムは、本技術の実施権(ライセンス)を許諾するオフィシャルパートナーを国内外で募るほか、事業を先行実施する日本ではコンクリートメーカー主導の「蓄電コンクリート工業会(仮称)」を近く設立することとし、10月末までに国内メーカー50社を工業会メンバーとして公募すると明らかにしました。   グローバルフレームワーク   MITとAIZAWAが4月に設立したコンソーシアムは、両者の代表で構成する合同運営委員会(ジョイント・ステアリング・コミッティー:JSC)がテクノロジーの社会実装に向けた研究開発のロードマップを策定しながら、本技術の実施権に興味を持つパートナーをグローバルに募り、開発資金の確保と顧客の開拓を並行して進めて参ります。パートナーとの実施権契約は、国別、産業セクター別、プロダクツ別などパートナーの要望に応じて柔軟にビジネスをデザインする手法を取り入れ、内外いずれの実施権についても非独占を原則といたします。   技術の照会への対応はおもにMITが、パートナーとの契約交渉はAIZAWAが窓口となって進めます。すでに北米、欧州、アジアの大手建設、セメント関連企業などから照会があるほか、国内では電力会社やハウスメーカー、不動産デベロッパー、道路建設会社などが実施権に興味を示しています。   日本での蓄電コンクリートの供給については、工業会の組織形態が望ましいと判断し、16日付で「蓄電コンクリート工業会設立準備会」を発足したことを明らかにしました。Basiliskなどの脱炭素系素材の普及で集団的な行動を共に取るaNET ZEROイニシアティブの協定締結会社を中心に広く準備会への参加を呼びかけ、10月末を期限に50社を公募します。契約金は2万米ドル。公募に応じたメーカーには蓄電コンクリートの国内実施権を工業会メンバーとして行使できる権利(オプション)が付与されます。準備会が正式に工業会に移行した段階で改めて、対象エリアやロイヤルティなどを規定した個別の実施契約を締結することになります。   MIT―AIZAWAコンソーシアムでは、融雪に使用できる自己発熱コンクリートについて、本年12月をメドに札幌市内でロードヒーティングモデルの世界初の実証実験を行います。また、蓄電型コンクリートに関しては来年9月に福島県浪江町において、住宅向け蓄電池モデルの実証を行うことを明らかにしました。   ロードマップ   ~aNET ZEROの協定締結社は55社に~ 発足から2年を超えたaNET ZEROイニシアティブですが、8月31日付で千葉窯業株式会社(本社千葉市、代表取締役社長 池田 喜美夫)、三和コンクリート工業株式会社(本社天草市、代表取締役社長 錦戸 啓人)、SMCプレコンクリート株式会社(本社中央区、代表取締役社長 加納 嘉)が新たに参画。①自己治癒コンクリートの共同普及 ②炭素削減データのブロックチェーンへの記録 ③次世代脱炭素技術の共同開発を柱に2050年より前倒しの期限付きネットゼロに挑む協定締結社は55社へと拡大、直近の売上高総計は4,600億円を超える規模となりました。   蓄電コンクリート(ec³:electron conducting carbon-cement material)とは コンクリートの内部には、セメントと水が反応する過程で生まれる目に見えない極めて小さな空隙(細孔)が、まるで毛細血管のように広がっています。 コンクリートにカーボンブラックを添加すると、その細孔の周囲に留まり、カーボンブラックが幾何学状に連続するネットワークがつくられます。 このネットワークを電子が通れるため、コンクリートに導電性を持たせる事が出来ます。 私たちはこの素材技術を応用し、『自己発熱するコンクリート』と『電気を蓄えるコンクリート』の2種類のコンクリートの実装を目指しています。     SMCプレコンクリート株式会社について 2017年4月に、それぞれ50年を超す歴史を有する土木系 PC 製品を主力とした SMCコンクリート(株)と、建築技術に特化した SMC プレコン(株)が合併して事業を開始しました。プレキャスト工法のパイオニアとして、新しい時代に向けたソリューション「お客様に常にご満足いただける製品を提供すること」を使命としています。土木部門では、上下水道、河川護岸、トンネル、橋梁など、社会基盤の形成に資するPC部材を提供し、建築部門では、低・中・高層から超高層へ多様化する建築PC部材に迅速・的確にお応えします。高度な技術とノウハウをもとに快適な空間の創造を通して、これからも都市開発の一翼を担ってまいります。 コミットメントロゴは、脱炭素社会の実現に向け、当社商号英文名に含まれる「eco」に表されるように、環境にやさしく自然との共存をイメージし、工場のある下野市の花「ゆうがお」と常総市の花「さくら」を優しく包み込むデザインを採択しました。           三和コンクリート工業株式会社について 1958 年(昭和 33 年)、熊本県天草市で創業。社会の安心・安全の創造に貢献することを理念とし活動、「心うるおうステージづくり」をスローガンに掲げ、地域密着経営を基本に、お客様のニーズに応じた幅広い製品の販売とサービスの提供を行なっています。 創業当初より環境に配慮し、自然との調和を意識したデザイン性のある製品を製造しているのをはじめ、環境配慮型コンクリート、自己治癒コンクリートを使用するなどコンクリート製品が自然環境へ与える負荷の軽減に取り組んでいます。また、コンクリート構造物の劣化調査事業、メンテナンス事業も開始するなど、常に環境と真摯に向き合い、SDGsの実現、CO2削減に向けた活動を積極的に推進しています。 2023 年度末の売上高は67億円。 コミットメントロゴは、美しく豊かな海に浮かぶ島々を、天草五橋がつないでいる熊本県天草の景観に、朝日が輝く様をデザイン。2045年脱炭素実現に向けた新たなステージの幕開けを表すと同時に、地域の人々の生活、産業、命をつなぐ会社の姿勢、グループ企業、そして社員が一丸となり、美しい大自然を未来へつなぐ決意を表現しています。         千葉窯業株式会社について 1921年(大正10年)に創業し、第2回東京オリンピックの年(2021年)に100周年を迎えることができました。コンクリート製品を通して、安心・安全な都市環境整備や、社会資本の充実を目指し事業展開しています。 道路・下水道関連製品から、防災・減災、河川、農業、環境保全に至るまで、幅広い分野の様々な製品を開発しラインアップに加えながら、数多くのビックプロジェクトにも参画しています。 今後は、環境問題、維持修繕、長寿命化に向けた取り組みなど、多様化されるニーズにお応えできる製品開発・提供を通して社会に貢献してまいります。 2023年度の売上高は、129億円(単独)です。 コミットメントロゴは、関東一円を結ぶ「圏央道(首都圏中央連絡自動車道)」は、首都圏の大動脈として東京湾アクアラインを介して海をも乗り越え、絆を築いている。 当社も、仲間と手を結びながらCO2削減に取組み、地球環境に貢献する会社でありたい、という思いを込めております。


米MIT「蓄電コンクリート」(ec³ hub)開始式を開催

MIT「蓄電コンクリート」(ec³ hub)開始式を開催...


TBS『がっちりマンデー!!』で自己治癒コンクリートBasiliskが紹介されました

TBSの日曜朝の人気番組「がっちりマンデー!!」で、当社の自己治癒コンクリートBasiliskが紹介されました。 TVerでは7月6日まで見逃し配信公開中です。 https://tver.jp/series/srgphhvnph ■自己治癒コンクリート Basilisk 自己治癒コンクリートは特殊なバクテリアの代謝活動によってコンクリートのひび割れを修復する『スマートマテリアル』です。 コンクリート内部の鉄筋の腐食の原因となる水分の侵入を防ぎ続けることで、鉄筋コンクリートの長寿命化に繋がります。 このようにコンクリート製品の長寿命化をすることで、解体・再生産時に発生するCO2を大幅に削減することも出来る、脱炭素型コンクリートです。 ▶コンクリートのひび割れが勝手に治る!?自己治癒コンクリートBasiliskの仕組みはこちら (https://basilisk.co.jp/blogs/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A7%E8%A7%A3%E8%AA%AC) ■コンクリートの脱炭素活動は全国に拡大中 私たちコンクリートメーカーは、製造時にCO2を大量に排出するセメントを使用している産業であることから、脱炭素の実現に向けて大きな課題を抱えています。 この自己治癒コンクリート Basiliskを始めとした脱炭素型コンクリート技術を全国的に展開し、建設・土木分野の脱炭素を推進する活動が「aNET ZEROイニシアティブ」です。 現在この活動には北海道から沖縄県まで52社のプレキャストメーカーが参加しており、自己治癒コンクリートBasiliskの採用も全国に広がっています。 ▶aNET ZEROイニシアティブについて詳しくはこちら https://www.a-netzero.com/ じつはこの「がっちりマンデー!!」の出演は2回目。 2019年7月の北海道特集では、コンクリート3Dプリンタが紹介されました。 ▶コンクリート3Dプリンタは全国で活躍中です! https://youtu.be/vBYLpsD2cnA?si=rBa0FVrDxM2SSMuE みなさま是非ご覧ください。 ▶自己治癒コンクリートBasiliskについてはこちら (https://basilisk.co.jp/)


自己治癒コンクリートのバクテリアを自動焦点で簡単撮影

自己治癒コンクリートのバクテリアを自動焦点で簡単撮影...


『aNET ZEROイニシアティブ』
第四回経営者会議を開催

『aNET ZEROイニシアティブ』第四回経営者会議を開催...


米MITと會澤高圧コンクリート『ec³コンソーシアム』を設立

米MITと會澤高圧コンクリート『ec³コンソーシアム』を設立...


MIKASA製作委員会 船出

會澤高圧コンクリートは11日、福島RDMセンター(浪江町)で開催した2024『結』におきまして、グリーンアンモニア製造艦「MIKASA」の実証艦建造を進める「MIKASA製作委員会」の概要を明らかにしました。   MIKASAは、10MW級の巨大な洋上風力タワーを支えるフルコンクリート製のセミサブ型浮体を日本の排他的経済水域(EEZ)に大量に浮かべ、再生可能エネルギーから石油代替となるグリーンアンモニアを洋上で直接製造するほか、大規模なスマート漁業や、メンテナンス用のドローンを使った防災防衛などにMIKASA型海洋構造物のネットワークを多角的に利用する、新たな公共財としての在り方を提唱しています。   製作委員会の委員長には、北海道大学公共政策大学院客員教授の石井吉春氏が就任。大学・研究機関、電気事業者、総合商社、スーパーゼネコン、建設コンサルタント、機械メーカー、材料メーカー、メンテナンス分野など40社に及ぶ50数名の様々なノウハウをもつメンバーが名を連ねました。 委員会では、今後、技術開発と社会実装に向けたおよそ10のワーキンググループ(WG)を立上げ、2028年末の実証機進水に向けて動き出します。コンクリート浮体設計、施工・品質管理、浮きドック開発、アンモニアプラント開発、ドローンによるメンテナンス開発、生体群制御®による漁礁モデル設計、環境アセスメントが主なWGとして設置される見通しです。 製作委員会にとって事実上の船出となった11日には、「エネルギー」と「食」と「安全保障」の新たな礎~MIKASA DAY1~をテーマに、PR映像などを使ったトークセッションや浮体の設計状況について関係者から報告がなされました。   MIKASA製作委員会のアーカイブ動画はこちら ↓(1:52:35より始まります)  


生存戦略会議Vol.0

『MIKASA』型の洋上浮体を題材に、私たちの未来を考えるみんなのコミュニティー、それが生存戦略会議。 重くて深いテーマを多くのひとたちと共に考えるきっかけをつかむため、クリエーターさんたちが今回、漫画という手法にチャレンジしてくれました。 それは『MIKASA』が大量に浮かぶ未来からのバックキャスト。       生存戦略会議 プロローグ   目の前に 透明な どす黒い課題が横たわる   見えないのではない 見ようとしていない   「生存」という 人間にとって 最も根源的な問いを   もっと普通に話し合い 思いを巡らし 共感し合い   わたしたちの未来に 確かなかたちと 新たな意味を与えていく   『生存戦略会議』は 皆に開かれている MIKASA の『製作委員会』とは 互いに惹かれ合う双子の星だ   1億2,000 万の「いいね」を集めよう 未来はよりよい方向に変えられる           MIKASA生存戦略会議のアーカイブ動画はこちら ↓(3:04:04より始まります)