會澤高圧コンクリート株式会社 社長・會澤祥弘
「NIKKEI FORUM グローバルGX・金融会議 札幌2025」に登壇

― 再生可能エネルギー分野の課題と、次世代コンクリート技術による解決策を提示 ―

 

2025年11月25日、京王プラザホテル札幌にて開催された「NIKKEI FORUM グローバルGX・金融会議 札幌2025」において、會澤高圧コンクリート株式会社(本社:北海道苫小牧市)代表取締役社長・會澤祥弘がSession6「リレートーク 経営者のビジョンが導くGX革命」に登壇いたしました。

■ 再エネ分野における構造的課題を指摘

講演の冒頭で會澤社長は、再生可能エネルギーを取り巻く環境について、「メガソーラーへの地域反発」「洋上風力事業からの撤退事例」「グローバル・サプライチェーンへの依存」という3つの観点から現状を分析。

特に、太陽光発電の土地占有問題や、洋上風力に必要な基礎技術の不足など、日本の産業基盤(インフラ・OS)の未整備が再エネ推進の妨げとなっている点を指摘しました。

 

■ コンクリート技術を基盤としたGXソリューションを紹介

続いて、自社が取り組む次世代技術について以下の2点を紹介しました。

1. 蓄電コンクリート

コンクリートにカーボンブラックを混合し、電気を蓄える機能を持たせた新素材を開発。
住宅基礎や駐車場に適用することで、小規模太陽光発電との組み合わせによる非系統型エネルギーモデル(ノングリッド)を実現します。

2. 積層造形による海洋構造物

型枠を使用せず、エンジンドローンを活用したフライング3Dプリンターでコンクリートを積層し、大型浮体を製造する技術を開発。
洋上風力設備の基礎構造物をはじめ、海上データセンター、海洋養殖、海洋エネルギー施設など、多用途の海上インフラを全国各地で製造可能とする技術基盤の構築を目指しています。

 

 

■ エネルギー基盤整備における国家の役割を提言

會澤社長は、日本の再エネ政策について、基盤構造の整備が民間事業者に過度に委ねられている現状を課題視し、「エネルギーのOS(基盤インフラ)は国家が責任を持って整備すべきであり、民間はその上で事業を展開すべきである」と述べ、エネルギー政策における役割分担の明確化を提言しました。

 

 

■ 北海道の地政学的重要性と経済安全保障

最後に會澤社長は、北海道が日本のエネルギー・食料・安全保障における重要拠点であると述べ、GX推進と経済安全保障を一体で捉えた国家的戦略が必要であると締めくくりました。