道央圏連絡道路の大型ボックスカルバートで一部プレキャスト化を提案、施工効率向上と費用抑制を実現

― 現場条件とコスト制約を踏まえた部分プレキャスト化により、施工効率の向上と品質の安定化を実現―

 

 

會澤高圧コンクリート株式会社は、北海道長沼町で施工中の道央圏連絡道路改良工事において、大型ボックスカルバートの頂版部をプレキャスト化する提案を行い、施工効率の向上と品質確保を両立する施工を実現しました。

施工条件やコスト制約を踏まえた検討により、構造物全体ではなく中央部約12mの頂版部のみをプレキャスト化する工法を採用したことで、コストを抑制しながら施工効率の向上と品質の安定化を両立し、試算では延べ158人の作業削減と約15日間の工期短縮を実現しました。

 

工事概要

工事名:道央圏連絡道路 長沼町東4線改良
発注者:札幌開発建設部
施工者:一二三北路株式会社
施工協力:砂子組株式会社
製造:會澤高圧コンクリート株式会社 鵡川工場
構造物:ボックスカルバート
延長:約38m
内空:幅7.5m × 高さ5m
数量:1基あたり約22t(合計12基製造)

現場条件に応じた一部プレキャスト化の提案

大型ボックスカルバートの施工では、鉄筋・型枠・足場など多くの工程が必要となり、施工管理の負担や冬期施工における品質確保が課題となる場合があります。本工事では、現場打ち構造を前提とした設計条件やコストバランスを踏まえて検討を行い、構造物全体をプレキャスト化するのではなく、施工条件に応じて頂版部のみをプレキャスト化する工法を提案しました。

 

 

この方式により、大型頂版施工に伴う支保工や型枠の削減、高所作業リスクの低減、厳冬期施工におけるコンクリート品質の安定化、施工工程の効率化などの効果が期待され、試算の結果、延べ158人の作業削減と約15日間の工期短縮が可能となりました。

製造は會澤高圧コンクリートのマザー工場である鵡川工場で行われ、同社が開発した自己治癒コンクリート「Basilisk」を採用しました。自己治癒コンクリート「Basilisk」採用をすることによって、ひび割れ発生時に自己修復機能が働き、長期的な維持管理負担の低減に寄与します。また、構造物の長寿命化により補修や更新の周期を延ばすことが可能となり、ライフサイクル全体でのCO₂排出量削減など、脱炭素社会への貢献も期待されています。

 

 

會澤高圧コンクリートでは、施工条件や現場環境を踏まえたプレキャスト化の提案を通じて、コンクリート構造物の施工効率の向上、安全性の確保、品質の安定化を実現し、持続可能なインフラ整備に貢献してまいります。