プレキャストが主役の時代がやってくる。
All Precast宣言――

2016年3月26日開業の北海道新幹線。道内の新たな動脈を支える「函館総合車両基地」の建設現場に、当社は累計25,000トンのプレキャスト製品を納入し、種々のダクトが無数に走る基地内工事の工程圧縮や施工品質の向上に貢献してまいりました。このように人手不足が常態化するなか、わが国の建設業界にとってプレキャスト化技術の本格的な活用は待ったなしといえるでしょう。しかし当社を含む現行のプレキャストメーカーの能力には供給量と輸送距離の両面からおのずと限界があり、大型で形状が複雑な工場制作のプレキャスト部材を長距離輸送し、大型施工機で吊上げ施工するといった従来工法も、技能者不足やコスト面・環境面から真の解決にはなりにくいのです。製品が実際に使われるサイトで可能な限り規格化されたプレキャスト部材をつくり、部材の連結で構造物を構成する発想、オンサイトプレキャストを大胆に進めることが、経済的にも社会的にも理に適っているとAIZAWAは考えます。環境と安全に配慮しつつ、既成概念を超えるファブレスな事業モデルで、豊かな社会づくりに貢献してまいります。

pMpがリードする
「オンサイトプレキャスト」
という名の新たな建設業モデル
pMpがもたらす驚きのサステイナビリティ

オンサイトプレキャストの普及には、性状が安定した扱いやすい生コンを必要な時に現場で入手できるかがポイントになります。群を抜く性状の安定性と硬化開始時間を自在にコントロールできる機能を併せ持つpMpコンクリートは、オンサイトプレキャストに欠かせない多くの要素を備えています。
建設現場の目の前でプレキャスト部材が供給されることにより、施工スピードが格段に速まるのは当然ですが、環境負荷を劇的に低減できるという効果も見逃せません。重量物のプレキャスト製品を運ぶのに比べてpMpペーストの運搬は軽量で環境負荷も少なく、骨材の運搬に伴うCO2排出量を一定とみなしても、オンサイトプレキャストの方が実に46％もCO2を削減できる（モデル比較）からなのです。
実際には、骨材を現場に直納する場合、モデルよりさらに近場のものを使用してさらに負荷を下げることも可能で、オンサイトプレキャストの推進はサステイナビリティという観点からも効果は絶大といえるのです。