道南ヴイ・シー・ファイブ株式会社、4月10日設立
コンクリート製品5社が共同出資し戦略提携
全自動の即時脱型マシンを導入

2003年4月14日
 北海道スプリットン工業(札幌市)、東洋コンクリート(函館市)、加賀谷産業(檜山郡上ノ国町)、和工生コンクリート(瀬棚郡瀬棚町)、會澤高圧コンクリート(苫小牧市)の北海道内コンクリート製品メーカー5社は、4月10日、函館市近郊の渡島管内大野町に、共同出資で即時脱型製法によるコンクリート二次製品メーカーを設立しました。

 新会社は「道南ヴイ・シー・ファイブ株式会社」(英文商号:Donan V.C.5 Corporation)。設立時の資本金は1,000万円で5社が均等出資し、各社から2名ずつ計10名の取締役を選出。代表取締役社長に北海道スプリットン工業社長の田中正稔、代表取締役専務には東洋コンクリート社長の山科康夫が就任しました。

 道南ヴイ・シー・ファイブ(DVC5)の工場は、北海道スプリットン工業函館工場の既設設備をほぼ全面的にスクラップ&ビルドする形で新設します。工場棟の延べ床面積は約1,500平方メートル。量産タイプのCF−50NS成型機(千代田技研工業製)と多品種少量生産に適したバイブロプレス成型機(同)を導入。原材料供給から成型工程、脱型製品の養生室への移送、製品ピッキングまで、ほぼ完全にライン化し、コンピュータ制御で自動運転する最新鋭工場となります。設備投資額は約1億5,000万円。工場設備の導入コンサルティングは株式会社アスト・ジャパン(札幌市)が担当します。量産開始は7月を予定しています。

 DVC5は当面、道路整備に使用するコンクリート製縁石とその関連製品に製造品目を絞り込み、従来の生コン流し込み製法に比べて圧倒的に高い生産性を誇る即時脱型製法で量産効果を追求します。即時脱型製法とは、「ゼロスランプ」(流動性ゼロの意)と呼ばれる水分の極端に少ない粒状コンクリートを型枠に自動投入し、強烈なバイブレーションを加えて瞬時に締め固め、直ちに脱型してコンクリート2次製品を連続製造する方法。生産性の高さに加えて、即時脱型によるコンクリート2次製品は「凍結融解」と呼ばれる寒冷地特有のコンクリート破壊作用への抵抗力が極めて強い、という品質上の大きな利点があり、需要が高まっています。
 また、北海道スプリットン工業の旧函館工場が即時脱型で生産していたインターロッキングブロック(舗装用ブロック)並びにスプリットンブロック(積みブロック)については、全生産をDVC5に移管し、さらなる生産効率を追求します。

DVC5設立の経緯と狙い:

「凍結融解」作用への高い抵抗性から即時脱型縁石に対するニーズは高まっていましたが、渡島・檜山管内には対応可能な工場が存在せず、現状ほぼ全量が他地域からの持ち込みとなり、地元発生需要の“域外流出”が目立っていました。地元メーカーでの対応の必要性が叫ばれながらも、一社単独での新規設備投資は販売量の制約から、実現が困難と見られていました。

今回共同出資する五社はそれぞれに渡島・檜山管内に独自の商圏を確保しています。製品アイテムを絞った上で、五社の抱える需要を取りまとめて一工場で集中生産すれば、生産効率が高まるだけでなく、投資リスクの分散化、投資回収効果の極大化につながると判断しました。

DVC5の「VC」は一般的に即時脱型製法を意味するVibrated Concreteの頭文字を取ったもので、「5」は出資五社の結束を表現しています。出資五社はDVC5生産品目の販売協力のほか、他の製品アイテムの相互供給、即時脱型製法の共同研究等で密接に連係して行きます。


本件に関するお問い合わせ:
道南ヴイ・シー・ファイブ株式会社設立準備室
(株式会社アイザワ札幌支店内)
担当:亀卦川
Tel:011−820−1611
参考資料)
出資5社一覧:

北海道スプリットン工業株式会社
札幌市豊平区西岡2条8丁目5番27号
代表取締役 田中 正稔 

東洋コンクリート株式会社
函館市湯川町3丁目6番2号
代表取締役 山科 康夫

株式会社加賀谷産業
檜山郡上ノ国町字大留122番地
代表取締役 梶本 政幸

和工生コンクリート株式会社
瀬棚郡瀬棚町字南川202番地2
代表取締役 畑 八郎

會澤高圧コンクリート株式会社
苫小牧市若草町3丁目1番4号独楽ビル
代表取締役 會澤 實
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