アイザワグループ生コン事業本部は、独プツマイスタ−社のコンクリ−トリサイクリングシステム(KSWシステム)を札幌菊水工場に導入、1月より稼動を開始した。
これまで生コンクリ−ト工場の産廃処理システムは、分級機によって骨材(砂、砂利)を分離し、残ったスラッジは沈澱させ、安定型最終処分場に廃棄するのが通常であった。KSWシステムは特殊洗浄オ−ガ−(特許)を使用することにより、コンクリ−ト洗い水の中の骨材分を殆ど取り除くことが出来、残った回収水はコンクリ−トに悪影響を及ぼさない練り混ぜ水として再利用することが可能になった。今後はグル−プ各工場にも導入する方向で検討する。
導入したのは独プツマイスタ−社のコンクリ−トリサイクリングシステム(KSW800、コンクリ−ト処理量 22m3/h、保有ミキサ−車 25〜30台 MAX)。設備は分級洗浄オ−ガ−、大型槽、攪拌機、サイクロン、濃度計から構成される。
コンクリ−トミキサ−車は運搬作業終了後に大型槽からの洗浄水で回転ドラムの中を洗浄する。洗い水は分級機洗浄オ−ガ−に排出され、0.2mm以上の大きさの骨材は洗い水から分離され再利用される。回収水の濃度が濃い場合はサイクロンを用いて更に0.074mm以上の粒子を取り除くことも可能だ。
KSWシステムには、?洗浄により0.2mm以上の骨材が排出されるため、回収水には沈殿物の発生が少ない?回収水は既存の設備のまま再利用出来る?冬期間でも凍結しない?産廃物が殆ど発生しない、等の特徴がある。
アイザワグループでは、これまでも生コンクリート工場での産廃処理システムとして、コンクリ−トの洗い水を濃縮・脱水してスラッジケ−キを作成し産廃物の低減化を図る方法、コンクリ−トの洗い水を分級処理した後に遅延剤を加え回収水として再利用する「リカバーシステム」などを導入、研究を重ねてきた。札幌菊水工場をモデルに、独プツマイスタ−社のKSWシステムの優位性が実証されれば、グル−プ各工場に導入対象を拡大する方針だ。 |