アイザワ、ドーピー建設工業、
パイル生産事業を統合
2004年3月29日


 総合コンクリートメーカーのアイザワ(本社苫小牧市、社長:會澤 實)と、PC橋梁大手のドーピー建設工業(本社東京、社長:佐竹 正典)は、両社のパイル生産事業を統合することになりましたので、お知らせ致します。このほど締結されたパイル事業に関する包括提携契約に基づき、折半出資でパイルの共同生産会社「ドーピーアイザワ株式会社」(略称:DA社)を設立、4月から美唄市内の工場に生産業務を一本化します。市況の低迷が続く道内のパイル業界で生産統合に踏み出す初のケースとなります。今回の統合により、工場当たりの生産量を倍増して製造原価の低減を図る一方、パイルの品揃えを相互に補完し、競争優位を確保する狙いです。

 DA社はまず資本金1,000万円で美唄市に設立、必要に応じて資本を増強する予定です。共同代表取締役には、アイザワの會澤祥弘(専務取締役)と、ドーピー建設工業の堂野賢治(常務執行役員)が就任。製造並びに品質管理等のスタッフは、両社から派遣します。

 アイザワは現在、鵡川製品工場(胆振管内鵡川町)内のパイル製造ラインで、直径600mmまでのストレート杭と節杭を生産しています(注)。しかし、ラインの老朽化が進み、競争力を維持するには、抜本的な設備の改修を迫られていました。一方、ドーピー建設工業は、美唄市内に直径1,000mmの大径パイルまで製造可能な自動化ラインを保有するものの、価格競争力の劣るストレート杭に特化した戦略が裏目に出て、ここ数年は稼働率の低迷に苦慮していました。

 今回、ストレート杭並びに節杭の生産業務を両社の共同運営会社に移管することにより、年間生産量を美唄工場の標準製造能力(40,000t強)のピークまで引き上げ、原価の低減を図ります。両社はDA社から杭材を調達のうえ、材工一体で顧客に販売します。

 今回の生産統合により、アイザワ側は他社仕入れに頼っていた直径1,000mmまでの大径パイルを手に入れる一方、ドーピー建設工業は、これまで手付かずだった節杭を一気に品揃えし、他社との競争を優位に展開することが可能になります。

 道内のパイル市場は、従来のPHCパイル(ストレート杭)から廉価な基礎工事ができる節杭(摩擦杭)へと急速に構造が変化し、ストレート杭専業を中心に稼働率の低下に苦しむメーカーが続出しています。今回の生産統合がきっかけとなり、新たな業界の再編が動き出すことも予想されます。

 ドーピー建設工業(www.dps.co.jp)は、プレストレストコンクリート(PC)橋梁を軸にした太平洋セメント系の全国メーカーで、パイル事業は北海道だけで展開しています。平成15年3月期の売上高は292億9,300万円。

 アイザワ(www.aizawa-group.co.jp)は、道内を中心に生コン、コンクリート二次製品、パイル、PCパネル等を手掛ける総合コンクリートメーカーで、平成15年1月期の売上高は132億8,500万円。

注)アイザワは、ストレート杭(PHCパイル)、並びに節杭(摩擦杭)のほかに、住宅専用のH型PCパイル(年間約40,000t)を鵡川製品工場で生産しており、これについては、従来通り、鵡川製品工場での生産を継続します。

戻る

(c) 1999 - 2004 AIzawa Group