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會澤高圧コンクリート株式会社(本社苫小牧市 社長=會澤 實)は、ロシア連邦沿海地方の最大都市であるウラジオストクに進出する。ウラジオストクの有力コンクリートメーカーであるザハール(Zahar Company Limited/社長=K.ヤロスロフ)と合弁会社を設立し、生コンやコンクリート二次製品事業を展開する。ロシア政府はウラジオストクを2012年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催地に決定、石油や天然ガスによる資源マネーをテコに同市周辺で大規模な社会基盤整備に乗り出す。日本の高度なコンクリート材料技術とザハールの地元ネットワークを活かし、極東開発絡みの需要開拓を有利に進める考え。
両社は1年ほど前から企業化調査(FS)に着手し、このほど、合弁による事業持ち株会社をオフショア(第三国)に設立したうえでロシアに投資することを柱とした合弁事業に関する基本合意書を交わした。
會澤高圧はまず香港に資本金100万香港ドルで事業持ち株会社「AZC Investment., Co.Ltd.」を設立。設立後、持ち株の50%をザハール側に売却し、同社を合弁事業形態に切り替える。その上で、ウラジオストク市内で実際にコンクリート製造販売を手掛ける現地法人「000 AZ Concrete」を香港社100%出資の有限責任会社として設立する。当面の投資額は新設2社の資本金を含めて100万USドルを予定しており、両社が均等に負担する。
工場の土地、建物はザハール社が用意し、コンクリート製造設備一式は會澤社が日本からプラント輸出し、現地法人に賃借する。10月から強制二軸式バッチャープラントの現地建設を開始し、12月までに品質管理体制を構築。来春に向けて型枠投資を行い、2009年4月から本格的な量産に入る。
ロシア政府はウラジオストクを極東開発の戦略拠点と位置づけ、APEC首脳会議を誘致する一方、総額1兆円を超える資金をウラジオストク経済圏に投入し、「アジアの玄関口」としての都市機能を整備する計画を打ち出している。既に市街地に面した金角湾に全長1,300メートルのつり橋をかける事業がスタートしたほか、沖合いに浮かぶルスキー島まで約2,800メートルの海上大橋を追加建設し、島内に大型ホテルやカジノ等を整備する予定。
ザハールのコンクリート事業の年商は邦貨換算で約5億円。ソ連崩壊後、道路建設機械の輸入販売を皮切りにコンクリート製舗装ブロックの製造販売にいち早く乗り出したことで、特に沿海地方の道路建設局とは密接な関係がある。會澤社からのノウハウ導入により大規模プロジェクトに欠かせない大型プレキャスト製品等の設計製造に本格参入するほか、ウラジオストク市街地の大半が複雑な入り江を囲んだ急勾配のすり鉢状になっていることから、日本の技術による擁壁工法の需要掘り起こしを事業の中核に据える考え。
會澤高圧コンクリートは、中国・上海でのパイル委託製造、中国からの資材輸入業務のほか、ベトナム・ホーチミンシティで日本のODAに絡む超大型コンクリート製品の製造管理を手掛けるなど、主に新興成長市場における事業を強化している。08年度の売上高(単体)は約180億円の予定。
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會澤高圧コンクリート株式会社
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