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會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)、前田製管(山形県酒田市)、阪神工業(兵庫県小野市)、インフラテック(鹿児島県鹿児島市)の国内有力コンクリートメーカー4社は、共同でプレキャストコンクリート系住宅基礎分野に本格参入する。PCa基礎部材を共同開発する有限責任事業組合(リミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ/LLP)を4月末に設立。LLPを通じて地盤補強杭を含む住宅基礎部すべてを大手ハウスメーカー向けに設計施工する新たなビジネスモデルを確立する。
住宅基礎分野の工業化が遅れているのは、I.PCa部材の生産性が低く、製造者にとって魅力が薄い II.地盤補強を含めた基礎部トータルの責任施工に対応する業者が少ない III.ひとつの窓口で全国レベルのオーダーに対応する供給ネットワークが存在しない、などが背景にある。4社は、北海道から九州まで全国に広がる約50ヶ所の既存製品工場を活用してPCa基礎部材を全国供給する体制を構築するほか、地盤判定からPCa杭による地盤補強、PCa基礎立ち上がり部材の製造施工、品質保証までをパッケージにしたシステム商品を開発(開発コード:ΣBase)し、大手ハウスメーカーの発注に一元的に対応する。
事業体の正式名称は「シグマベース有限責任事業組合」(ΣBase LLP)。既に設立準備委員会が発足しており、4月末をメドに東京都港区虎ノ門に設立する。開発費を含む出資額は約1億円の見通しで、4社が均等に負担する。開発チームは各社が派遣する約10名の技術者で構成する。
4社が共同開発するシグマベース工法は、地盤の影響を受けやすいベタ基礎にプレストレストコンクリートパイルを併用することで経済的に沈下量を低減するパイルド・ラフト基礎形式。既に各種載荷試験に着手しており、12月末をメドにパイルド・ラフト形式の沈下量計算式と支持力評価式の性能証明を取得する。新規に開発する基礎立ち上がり部材は、各ハウスメーカー向けに個別の意匠面をデザインできるようにするほか、独自の接合方式と特殊配合生コンの採用等によって、部材の生産性と現場施工性を大幅に向上させる。
4社はさらにLLPの基幹システムとして、ハウスメーカーからの基礎部の設計依頼を大量に処理する設計支援ソフトと、部材の製造指示を各工場に流す機能を持つWeb形式の業務アプリケーションを自主開発する。これにより、受注窓口と設計センターの役割を果たすLLP本部と、エリア別に部材供給を担う各工場を簡便にネットワーク化する。4社は、今後、各地の有力コンクリートメーカーにもΣBaseの実施権を開放し、全国をカバーするビジネスアライアンスを構築する考えで、Webベースの基幹システムがその鍵を握ることになる。
ΣBaseの販売開始は08年度下期からを予定。構造計算書の添付が原則不要で確認申請できるようになる住宅構造評定については、来春までに取得する。この間、全面的な採用を検討するハウスメーカーに対しては、型式認定の取得作業を支援する。
シグマベースの主要な地盤補強材には、會澤高圧コンクリートが開発した住宅用H型PCパイルを採用する。同社が主催する「全国Hパイル工業会」(本部東京)には既に9社のコンクリートメーカーが加盟し、杭材の年間施工量67,000t、全国で戸建て住宅3,340棟の施工実績を有する。基礎部のトータル商品として打ち出す「ΣBase」の地盤補強材にHパイルを併用することで、PCa基礎事業と既存の地盤補強事業の相乗効果が得られると見ている。
LLPを構成する會澤高圧コンクリート、前田製管、阪神工業、インフラテックの07年度の売上高は、それぞれ150億円(単独)、200億円(単独)、62億円(単独)、118億円(単独)で、4社を単純合算すると530億円に及ぶ。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先)
シグマベースLLP設立準備委員会事務局
東京都港区虎ノ門4−1−17 神谷町プライムプレイス9F
TEL:03−5402−6301/FAX:03−5402−6369
担当:宮田、長谷部
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